劇団を主宰し劇作家としても活躍しながら、舞台やドラマでの個性的な演技で注目を集める俳優の小手伸也さん。
近年では『コンフィデンスマンJP』や『SUITS/スーツ』などの話題作に出演し、その独特な存在感で視聴者を魅了してきました。
しかし、彼がテレビで脚光をようやく浴びたのは42歳のときで、ブレイクするまでの道のりは決して平坦ではなく、長年の下積みと苦労を重ねてきました。遅咲きながらも一躍注目を集めたことで、"シンデレラおじさん"と呼ばれるようになりました。
今回は小手伸也さんの若い頃を振り返り、現在の活躍に至るまでの変遷をお届けいたします!
【画像】小手伸也は若い頃イケメン!
10代・20代(1983年~2003年)
引用元:産経新聞
小手伸也さんは1973年、神奈川県に生まれました。高校時代から演劇に魅了され、部活では舞台に立つだけでなく、脚本や演出も手がけるなど、多才ぶりを発揮していました。
小手さんは高校生の時に早稲田大学の演劇サークル「カムカムミニキーナ」の当時の看板俳優・八嶋智人さんのエネルギッシュな演技に衝撃を受け、「こんな世界があるのか!」と感動し、大学で演劇を追求したいという思いが強くなったそうです。
大学入学前には、ドラマのエキストラとしても活動していました。演劇の勉強になるうえ、時間の融通が利く仕事だったため、貴重な経験を積むことができたようです。そして、2浪の末に念願の早稲田大学教育学部に合格!憧れの「早稲田大学演劇倶楽部」に加入し、夢への第一歩を踏み出しました。
上の画像は若かりし頃の小手さんですが、まるでハーフのようにも見えるイケメンですね!
引用元:日刊ゲンダイ、ニイハン
引用元:日刊ゲンダイ、ニイハン
小手伸也さんは念願の早稲田大学に入学し、すぐに「早稲田大学演劇倶楽部(エンクラ)」に加入しました。在学中に30本もの舞台に出演し、演劇の経験を積みながら、新人指導も担当していました。
そんな小手さんの活動は演劇だけにとどまらず、テニスサークルとアイスホッケーサークルにも入部していました。朝は授業、午後はテニス、夕方は演劇の稽古、夜はアイスホッケーの練習という、超ハードなスケジュールをこなしていました。
大学では精神分析学を専攻し、共演者の夢を聞き、フロイトの“夢判断”を行うなど、独自の視点で演技にも生かしていたそうです。こうした多彩な経験が、のちの唯一無二の個性につながっていったのでしょう。
大学卒業後、小手伸也さんは就職する道を選ばず、演劇の道を突き進みました。1998年(当時25歳)には自身が主宰する劇団「innerchild(インナーチャイルド)」を立ち上げます。
この劇団では、小手さんが脚本・演出・出演のすべてを手がけ、独自の世界観を追求していきます。ジャンルにとらわれない斬新な作品作りを行い、舞台芸術の可能性を広げていきました。
上の画像1枚目は大学時代の小手さんのプロフィール画像です。相変わらずイケメンですね!画像2枚目はインナーチャイルドの2001年(当時28歳)公演「パンゲア」の公演ポスター画像になります。
引用元:スポニチ、Xごくせんの3話以降をHuluで視聴してるんだが、3Dの生徒はもちろんゲストも今見ると名の知れた人ばかりだなぁ。
— S (@S_1203___) June 12, 2020
ウエンツ瑛士に塚本高史、田中圭に市川由衣…。一番驚いたのは11話に出てきた記者の中に小手伸也さんがいたこと…。#ごくせん #ごくせん2002特別編 pic.twitter.com/DCVsrYVQmw
小手伸也さんは、自身の劇団「innerchild(インナーチャイルド)」を立ち上げましたが、劇団運営は決して楽なものではなく、お金・情熱・労力のすべてを注ぎ込む重労働で、舞台を続けるためには資金が必要でした。
小手さんはコールセンターのアルバイト、ドラマや映画の端役として単発の仕事をこなしながら、俳優活動を続ける日々を送りました。しかし、大きなブレイクにはなかなか恵まれず、長い下積み時代が続きます。
のちに「売れない時期が長かった」と語る小手さんですが、決して夢を諦めることはありませんでした。
上の画像1枚目は2001年1月(当時27歳)はドラマ「HERO」第1話の始めに出てくる記者役の小手さん。画像2枚目は2002年6月(当時28歳)ドラマ「ごくせん」第11話にも記者会見の場の記者として出演した時のものです。

小手さんはドラマの端役のお仕事にどう向き合っていたのかな?

小手さんはどんなお仕事でも真摯に向き合い、演技の経験を積み重ねていいったそうよ。こうした努力の積み重ねが、後の大ブレイクにつながっているのね!
30代(2003年~2013年)
引用元:YouTube
30代の小手伸也さんは実家住まいで、劇団の費用を稼ぐためにコールセンターのアルバイトを続けながらも、演劇に全力を注いでいました。
小手さんは神話や民俗、宗教を心理学の視点から読み解き、それをもとに壮大な物語を描く作風を確立しました。
2007年(当時34歳)の日本書紀を題材にした『アメノクニ/ヤマトブミ』、2008年の北欧神話を題材にした劇団10周年記念作品『ユグドラシル』などがマニアの間で高い評価を受け、劇団の存在は演劇ファンの間で知られるようになりました。上の映像は『ユグドラシル』の時のものです。
商業的に大成功したわけではありませんが、小手さんはこの時期も妥協せず、自分の表現を貫き続けていました。
引用元:amazon
2009年、小手伸也さん(当時35歳)は映画『不灯港』で主演を務めました。上の画像はDVDのジャケット写真です。寂れた港町を舞台に、不器用な男・万造の恋の顛末を描いた、しびれて笑えるハードボイルドな喜劇です。
それまで舞台を中心に活動していた小手さんにとって、映画主演は大きな挑戦でした。持ち前の個性的な演技力を発揮し、万造というキャラクターにリアリティと哀愁を与え、観る者をクスっと笑わせました。
『不灯港』は海外の映画祭でも軒並み高い評価を受けました。

小手さんは長い下積み時代をどう思っているのかな?

小手さんはすごくポジティブに捉えているわ。売れたい!とか考えて来たわけではなくて、ただ芝居をやりたいだけで、色々やって経験を積んだからこそ今があると考えているようね!
40代以上(2013年~)
引用元:NHKアーカイブス
長い下積み時代を経て、40代でついに脚光を浴びた小手伸也さん。
その転機となったのが、42歳の時に演じた2016年のNHK大河ドラマ『真田丸』の塙団右衛門役でした。
歴史上の人物である塙団右衛門と、自身の俳優人生には共通点が多く、「名を売るために戦い続ける」という姿勢に強いシンパシーを感じたと語っています。
その演技が視聴者の心をつかみ、これまで“知る人ぞ知る存在”だった彼の名が一気に世間に広がりました。上の画像はその時のものです。完全になりきって嵌ってますね!
引用元:毎日新聞、シネマカフェ
2018年に放送された『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系)で、当時44歳の小手さんが詐欺師たちを陰で支える運び屋・五十嵐を演じました。
渋い声と独特のユーモアが特徴のキャラクターで、視聴者の心を一瞬でつかみました。さらに、次回予告のナレーションや副音声「五十嵐のスウィートルーム」でも活躍し、回を追うごとにその存在感が増していきました。
SNSでも「五十嵐が出てきたらテンション上がる!」「実質、五十嵐が主役」と話題になり、『めざましテレビ』で特集が組まれるほどの人気キャラに! まさに小手伸也さんの代表作となった作品でした。
上の画像1枚目は五十嵐を演じる小手伸也さんです。独特のキャラが際立っていますね!
同年、小手さんは月9ドラマ『SUITS/スーツ』(フジテレビ系)にも出演し、織田裕二さん演じる敏腕弁護士・甲斐正午のライバルである蟹江貢(かにえ みつぐ)役を演じました。
強烈なキャラクターと独特の話し方が話題を呼び、視聴者からは「ディズニーキャラのようだ!」という声が続出し、
主人公を食ってしまうほどのインパクトを残しました。
上の画像2枚目は蟹江弁護士を演じる小手伸也さんです。オールバックの髪型で、詐欺師役の五十嵐とはまったく雰囲気も違って別人に見えますね!

「シンデレラおじさん」って誰が言い出したのかな?

小手さんご本人みたいよ。突然脚光が当たる人を「シンデレラボーイ」と呼ぶけど、自分はもうおじさんだから「シンデレラおじさん」と名乗ったみたい。遅咲きの花が咲いて、嬉しかったでしょうね!
【画像】小手伸也と嫁の馴れ初めやフライデーの不倫騒動は?
小手伸也と嫁の馴れ初めは?
引用元:オフィスPSC
小手伸也さんは私生活についてはあまり語ってこなかったのですが、2019年(当時46歳)のバラエティ番組でご自身の結婚について語っています。
奥様は大学時代の後輩であり、一般の方で2011年(当時38歳)に結婚しており、お子さんが1人いらっしゃるそうです。
詳細な情報は公表されていませんが、小手さんが早稲田大学の演劇サークルに所属していたことを考えると、奥様も演劇に関わっていた可能性がありそうですね。
学生時代からの縁が結婚につながったというのは、とても素敵なエピソードです。

大学の後輩で2011年に結婚となると、結構長く付き合っていたんだね。

小手さんは劇団の主宰者として忙しかったし、収入も安定していなかったから結婚は難しかったのかもしれないわね。そんな下積み時代を支えてくれた奥様は素敵な方よね!
小手伸也のフライデーの不倫騒動は?
引用元:オフィスPSC
2019年10月(当時45歳)、「週刊文春」によって、小手さんが 既婚者であることを隠し、ファンの女性と関係を持っていた ことが報じられました。
報道によると、2017年(当時44歳)にSNSを通じて知り合った女性を食事に誘い、「彼女も奥さんもいない」と伝えた上で関係を持ち、その後一方的に別れを告げたとのことでした。この報道により、小手さんのイメージは大きく揺らぐことになりました。
スキャンダル発覚後、小手さんは「全ては私の不徳の致すところ」と謝罪し、「家内からもかつて無い程叱られた」と語り、深く反省していることを表明しました。また「2度とこのようなことがないようにする」と決意を述べ、信頼回復に努めると表明しました。

この騒動があった後の小手さんはどうなったのかな?

小手さんはその後も俳優としての活動を続けているわ。確かにスキャンダルによって一時は厳しい状況に立たされたけれど、俳優としての実力や魅力は変わらず、多くの作品で活躍を続けているわよ!
小手伸也のプロフィール・SNS
引用元:ORICON NEWS
プロフィール
- 名前:小手伸也(こて しんや)
- 生年月日:1973年12月25日
- 年齢:51歳(2025年3月現在)
- 出身地:神奈川県
- 血液型:B型
- 趣味:登山、テニス
- 特技:アイスホッケー、ものまね
- 所属事務所:㈱オフィスPSC
SNS
- X(旧Twitter) URL:https://x.com/KOTEshinya
連続ドラマ『#純喫茶つながり、閉店します』
— 小手伸也 (@KOTEshinya) February 28, 2025
いよいよ明日!
喫茶店を舞台に、売れない小説家兼新人マスターとしっかり者のバイト店員と人懐っこい常連客が繰り広げるハートフルコメディ!
第1話「鉄板ナポリタンとSNS炎上社長」は#テレビ愛知 で15時30分から!全国の皆様は是非 #TVer で!#小山田繁 https://t.co/und0GI08XF pic.twitter.com/h3bE60OYJE

小手さんはアイスホッケーはどんなポジションだったのかな?

GKよ!まさにチームの守護神だったみたいね!!