俳優、そしてミュージシャンとして活躍を続けている阿部サダヲさん。
予測不能な演技と、見る者を惹きつけてやまない唯一無二の存在感を放ち、私たちを魅了し続けてきました。
今回は阿部サダヲさんの若い頃を振り返り、現在の活躍に至るまでの変遷をお届けいたします!
【画像】阿部サダヲは若い頃かわいい!
10代(1980年~1990年)
引用元:筆者作
阿部サダヲさんは1970年に千葉県松戸市で生まれ育ちました。10代の頃はまだ芸能活動をしておらず、どちらかといえば普通の学生生活を送っていた時期です。しかし、この時期の経験が、後の俳優人生の土台となっていったことは間違いありません。
阿部サダヲさんは、中学・高校時代には野球部に所属し、プロ野球選手を本気で目指していたほどの熱意を持っていたそうです。部活動では日々厳しい練習に取り組み、試合に勝つためにチームメイトと協力し合う日々を過ごしていました。特に投手として活躍していたという話もあり、仲間内では常にムードメーカー的な存在だったといいます。
引用元:松戸市立松戸高等学校
この時期の阿部さんは感受性がとても豊かで、友人との会話の中でふざけたり、ちょっとした物真似をして笑わせることも得意だったそうです。芸人のように目立ちたいという気持ちよりも、人を笑わせて喜ばせることにやりがいを感じる性格だったようです。
演劇や芸能の道に進む決定打となるようなエピソードは、この10代にはまだ現れていませんが、後に参加する劇団「大人計画」でのユニークな演技や表現力を見ると、この頃から「人を楽しませること」に対する本能的な喜びがあったことが想像できます。

阿部サダヲさんの出身校卒業の有名人はだれ?

阿部さんの出身校の松戸市立第六中学校では細胞生物学者の小保方晴子さん、プロ野球選手の涌井秀章さん、松戸市立松戸高等学校ではタレントのラッシャー板前さんが卒業しているわ。グループ魂のメンバーでベース担当の小園竜一さんも同じ高校の同級生だったみたい!
20代(1990年~2000年)
引用元:X自宅写真展 開催中
— 滝本淳助 (@takimotonosekai) May 25, 2024
大人計画のお芝居が
ありました。
打ち上げも終わって
家に帰るところです。
阿部サダヲさんと
宮藤官九郎さん pic.twitter.com/6QZf6WC3mV
阿部サダヲさんは、1992年(当時22歳)松尾スズキさんが主宰する劇団「大人計画」のオーディションを受け、見事に合格しました。これが俳優としての第一歩となりました。
同年、劇団の舞台『冬の皮』で俳優デビューを果たします。この作品で阿部さんは、台詞のテンポや存在感、どこかズレた独特の間の取り方などを通して、ただの新人ではないと周囲に印象づけました。彼の芝居には、舞台上でも素の人間らしさがにじみ出ており、客席の笑いを自然に引き出す力がありました
同年、温水洋一さんの代役としてドラマ『演歌なアイツは夜ごと不条理な夢を見る』に出演し、テレビデビューも果たします。初めてのテレビ出演は緊張の連続だったそうですが、持ち前の明るさと独特の存在感で視聴者の注目を集めました。
引用元:音楽ナタリー
阿部サダヲさんは、1995年(当時25歳)には劇団の仲間たちとロックバンド「グループ魂」を結成し、ボーカル「破壊」として音楽活動もスタート。コミカルでエネルギッシュなパフォーマンスが話題となり、俳優業と並行して新たな表現の場を広げました。
舞台を中心に活動しながら、テレビドラマや映画にも少しずつ出演するようになり、20代後半にはその個性的な演技が業界内で認知され始めます。阿部サダヲさんの演技は、どこかユーモラスでありながらも人間味にあふれ、観る者を引き込む力がありました。
この時期は、劇団での厳しい稽古や仲間との共同作業を通じて、後の活躍を支える土台が築かれた重要な10年間だったのです。

阿部サダヲさんは高校卒業から劇団に入るまでは何をしていたの?

阿部さんは高校卒業時、 最初は地元のパチンコ店での就職を考えてたんだけど、担当の先生に止められ、代わりに秋葉原のラオックスでファクシミリの販売員として働き始めたの。 でも、仕事が合わず1年半で退職を促進されて辞めたみたい。 その後はトラック運転手やコンビニ店員、警備員、居酒屋店員など、様々な職を転々としながら将来の方向性を考えていたそうよ!
30代(2000年~2010年)
引用元:TERASA
阿部サダヲさんは2000年(当時30歳)に放送された宮藤官九郎さん脚本のドラマ『池袋ウエストゲートパーク』に出演し、阿部サダヲさんはその独特な存在感と演技で一躍注目を集めました。この作品をきっかけに、宮藤作品の常連となり、以降も『木更津キャッツアイ』や『タイガー&ドラゴン』などで、宮藤さんの描くユニークで人間味あふれるキャラクターを生き生きと演じ続けます。
中でも2009年の映画『なくもんか』では、主演として心に傷を抱えながらも前向きに生きる男を熱演しました。
脚本は宮藤官九郎さん、監督は水田伸生さんという最強タッグのもと、コミカルでありながらも温かく、人間ドラマとしても深い作品に仕上がりました。この作品では、笑いの中にある切なさを絶妙なバランスで演じ、阿部さんの表現力の幅広さが改めて評価されました。
引用元:FOD
阿部サダヲさんが俳優としてのステップアップが決定的となったのは、2007年(当時37歳)の映画『舞妓Haaaan!!!』です。ここで初の映画主演を務め、振り切った演技と全力のコメディで観客を魅了しました。
この作品で阿部さんは日本アカデミー賞・優秀主演男優賞を受賞。もはや“個性派俳優”という枠を超えて、“主演を任せられる存在”へと成長を遂げた瞬間でした。
阿部サダヲさんの魅力は何より「ふざけているようで、実は非常に繊細な演技をしている」ことにあります。コミカルな演技も決して過剰ではなく、どこかリアルな人間味が漂っているのです。それは舞台で長年磨いてきた演技力の賜物でもあり、テレビや映画という異なるメディアでも通用する“本物の役者”としての底力でしょう。
引用元:Sony Music
阿部サダヲさんは2005年(当時35歳)、音楽活動でも大きな話題を呼びました。
グループ魂として『君にジュースを買ってあげる♡』をリリースし、その年のNHK紅白歌合戦に出場を果たしました。お笑いとロックの融合ともいえるパフォーマンスで、大きな注目を集めます。“破壊”としての阿部さんは、俳優とはまた違ったエネルギーで観客を圧倒し、マルチな才能を世に知らしめました。
阿部サダヲさんは、この10年間で「大人計画出身の面白い俳優」から、「映画やドラマの中心を担う実力派俳優」へと大きく飛躍しました。多くの視聴者やファンが、彼の一挙手一投足に注目するようになり、「阿部サダヲが出る作品は面白い」と語られるほどの信頼感を築いたのです。

阿部サダヲさんは「グループ魂」としてNHK紅白歌合戦に出場して何かハプニングがあったよね?

グループ魂の「君にジュースを買ってあげる」には商品名(のセリフ)が入ってて、NHKでは使えないからどうなるかが注目されていたんだけど、阿部さんはサプライズでステージを飛び降り、審査員だった琴欧州に誘導尋問的に質問し、出演していたCMの商品名「明治ブルガリアヨーグルト」を言わせるというハプニングがあったわ!
40代以上(2010年~)
引用元:FOD
阿部サダヲさんは2010年(当時40歳)にはNHKドラマ『離婚同居』で連続ドラマ初主演を果たし、続く2011年には、フジテレビ系ドラマ『マルモのおきて』で主演を務め、その人気を決定的なものとしました。
このドラマは社会現象を巻き起こすほどのヒットとなり、阿部さん演じる主人公と、芦田愛菜さん、鈴木福さん演じる双子の子供たちの心温まる交流が、多くの視聴者の涙を誘いました。この作品によって、阿部さんは幅広い世代から愛される「国民的俳優」としての地位を確立しました。
『マルモのおきて』以降も、阿部さんはその勢いを止めることなく、数多くの映画、ドラマ、舞台、そしてCMに出演し続けています。彼の魅力は、コミカルな役柄からシリアスな役柄まで、驚くほど幅広い役柄を自然体で演じ分けることができる点にあります。
どの役を演じても「阿部サダヲらしさ」を失わず、それでいて役柄に深く入り込むその演技力は、まさに実力派俳優の証と言えるでしょう。
引用元:Instagram
特に近年では、主演作や話題作が途切れることなく続いています。例えば、2024年に放送されたドラマ『不適切にもほどがある!』では、昭和のおじさんが令和にタイムスリップするというユニークな設定の主人公を見事に演じきり、その熱演は連日SNSでも大きな話題となりました。
この作品では、ミュージカルシーンにも挑戦し、新たな一面を見せるなど、常に進化し続ける表現者としての姿勢を示しています。
現場では「まるで別人」と評されるほど、役作りに定評がある阿部さん。与えられた役柄を深く掘り下げ、その人物の感情や背景までをも理解しようと努めることで、観客を納得させる説得力のある演技を生み出しています。そのストイックなまでの役への向き合い方は、多くの共演者やスタッフからも尊敬を集めているそうです。
引用元:iza
阿部サダヲさんは、NHK連続テレビ小説『あんぱん』で草吉役を熱演し、大きな注目を集めています。この作品では彼は、戦後の平和期にパン屋を営む心優しい男性を演じ、そのユーモラスでありながらも深い人間味あふれる演技が視聴者の心をつかんでいます。
阿部さんの持ち前の明るさと、細やかな表情で表現される草吉の温かさが、物語に彩りを添え、朝ドラファンからも高い評価を受けています。
さらに、2025年7月放送予定のドラマ『しあわせな結婚』にも出演が決定しており、期待が高まっています。 この作品では、松たか子さんと夫婦役を演じ、ミステリアスなストーリーの中でどんな化学反応を見せられるのか、注目が集まっています。阿部さんの変幻自在な演技と、松さんとの絶妙な掛け合いが、物語に一段と魅力を与えそうです。

ドラマや映画に引っ張りだこの阿部サダヲさんはもう舞台には立たないの?

40代になって大ブレイクした阿部サダヲさんはコンスタントに舞台にも出演しているみたい。去年の夏には『ふくすけ 2024 -歌舞伎町黙示録-』に出演しているわ!
阿部サダヲさんが所属する”大人計画”には他に誰が所属してる?
引用元:いずれも大人計画
阿部サダヲさんの所属する大人計画には、宮藤官九郎さん、平岩 紙さんや星野 源さんなどが所属しています。
【画像】阿部サダヲと嫁の馴れ初めは?子供はなにしてる?
阿部サダヲと嫁の馴れ初めは?
「阿部さんは演出家からの指示に一発で次のシーンを指示どおり演じられてしまう抜群の演技センスがありながら、普段の私服はすべて奥さんまかせで、私生活には無頓着な人。彼が演技に集中して取り組めるのも、しっかりした奥さんの“内助の功”のおかげだと思いますよ」(演劇関係者)
引用元:週刊女性PRIM
引用元:YouTube
阿部サダヲさんと奥様の馴れ初めは、阿部さんが所属する劇団「大人計画」の打ち上げがきっかけです。奥様はもともと阿部サダヲさんの熱心なファンで、劇団の打ち上げに頻繁に参加していたことで顔見知りになり、交流が生まれました。
その後、交際に発展し、結婚の決め手となったのは奥様からの“逆プロポーズ”です。奥様は阿部さんに「あなたは私と結婚しなきゃダメになる!」と強い言葉でプロポーズし、阿部さんは「不幸になりたくないから結婚した」とユーモアを交えて語っています。
奥様は現在、都内で居酒屋や大阪でバーを経営する実業家としても知られています。阿部サダヲさん自身、奥様について「彼女しかいないと思った」と語っており、唯一無二の存在であることがうかがえます。

阿部サダヲさんはいつ頃結婚したの?

阿部サダヲさんは結婚発表をしていないから、プライベートは謎に包まれていたんだけど、週刊女性プライムでは2000年頃って書いているわ!
阿部サダヲの子供はなにしてる?
MCのさんまから「阿部くん、子どもいる?」と尋ねられた阿部は、24歳の息子と20歳の娘のがいることを告白。「上の子(長男)に彼女が出来た時に、すぐに食事に行こう」と恋人も含めて会食したものの、その席で「冷やかしてたら、すぐに別れちゃった」と自身が原因で破局したという苦いエピソードも明かし、笑いを誘った。
引用元:日刊スポーツ
「僕自身、自由に生きてきたので、子どもにも自由に育ってほしかったのですが、本人は今どう思っているでしょう…。20年前の僕に少し似ているんです。なので、芝居を勧めているのですが、やらないそうです(笑)。そういえば一度、子どもが満島真之介くんに憧れて、自転車で日本一周をしようとしていたので止めました。僕とは違うタイプの自由に憧れているのだと思います」
引用元:NumeroTOKYO
阿部サダヲさんには、24歳の息子さんと20歳の娘さんがいます。お二人とも一般人で、名前や職業などの詳しい情報は公表されていません。
過去のテレビ番組で阿部サダヲさんは、息子さんと娘さんが大学に通っていることを明かしており、2023年ごろに息子さんが、2026年ごろに娘さんが大学を卒業予定と見られています。また、子どもたちは役者志望ではなく、どちらかというと裏方や別の分野に興味がある様子で、阿部さん自身は「役者やりなよ」と勧めているものの、本人たちの意思を尊重しているようです。
なお、阿部サダヲさんは子どもたちと良好な関係を築いており、一緒に外出したり、食事に行ったりするエピソードも語られています。

年頃の娘さんはお父さんの阿部サダヲさんを毛嫌いしてないの?

一般のお家では父親のものと一緒に洗濯するのも嫌がるものなのに、阿部さんの娘さんはお父さんと同じくらいの身長で、よくお父さんのツナギを着て外出していたというエピソードがあるわ。すごく仲のいい親子なんだね!
阿部サダヲのプロフィール・SNS
引用元:大人計画
プロフィール
- 名前:阿部サダヲ(あべさだを)
- 本名: 阿部 隆史(あべ たかし)
- 生年月日:1970年4月23日
- 年齢:55歳(2025年5月現在)
- 出身地:千葉県松戸市
- 血液型:A型
- 趣味:テレビ鑑賞 クルマ サーフィン
- 特技:野球、逆立ち、ドラム演奏
- 所属事務所:大人計画
受賞歴
- 2007年度
- 第45回ゴールデン・アロー賞 演劇賞
- 第31回日本アカデミー賞 優秀主演男優賞(『舞妓Haaaan!!!』)
- 2017年度
- 第60回ブルーリボン賞 主演男優賞(『彼女がその名を知らない鳥たち』)
- 2021年度
- 第29回読売演劇大賞 男優賞 ( NODA・MAP番外公演「THE BEE」)
- 2022年度
- 第46回日本アカデミー賞 優秀主演男優賞(『死刑にいたる病』)
- 2023年度
- 第47回日本アカデミー賞 優秀主演男優賞(『シャイロックの子供たち』)
- 2024年度
- 第119回ザテレビジョンドラマアカデミー賞 主演男優賞(『不適切にもほどがある!』)
- 第50回放送文化基金賞 演技賞(『不適切にもほどがある!』)
- 芸術選奨文部科学大臣賞(『不適切にもほどがある!』)
- 第33回橋田賞(『不適切にもほどがある!』『広重ぶるう』)

阿部サダヲさんが役者を目指すきっかけになったのはなに??

友人の勧めや小学校の同級生の母親から「30歳になったらいい役者になるよ」と言われたきっかけで、演劇に興味を持ち始めたようね。これが転機となり、劇団「大人計画」のオーディションに合格し、入団を果たしたそうよ!