独特の存在感と高い演技力で知られる女優として活躍を続けている江口のりこさん。
映画やドラマで幅広い役柄を演じ分け、エキセントリックなキャラクターから等身大の女性まで多彩な表現で観客を魅了してきました。
今回は江口のりこさんの若い頃を振り返り、現在の活躍に至るまでの変遷をお届けいたします!
【画像】江口のりこは若い頃から個性的!
幼少期・10代(1980年~2000年)
引用元:デイリー新潮
江口のりこさんは、5人兄妹の4番目、兄2人と一卵性双生児の姉、そして妹というにぎやかな家族の中で育ちました。
家庭は決して裕福ではなかったものの、にぎやかで人の気配にあふれた日常が、後の彼女の豊かな表現力の土台を作っていったのかもしれません。
中学を卒業した江口さんは、高校には進学せず、地元・神戸市でアルバイトをしながら生活を始めます。
その日々のなかで、彼女の心を強く捉えたのが「映画」でした。映画館に足繁く通い、スクリーンの中で輝く女優たちに憧れを抱くようになります。やがてその思いは「見る側」から「演じる側」へと変化し、女優という道を真剣に志すようになりました。
引用元:劇団東京乾電池、Xあさイチ
— 【ほぼ企業公式】N記者(デジタルプリントジャーナリスト) (@cbsanz) July 29, 2022
江口のりこさんの19歳の時の写真
こりゃ女優になるわ
めっちゃ不思議な魅力ある pic.twitter.com/813VGliEEx
特に彼女が心を奪われたのが、岩松了さんがかつて所属していた劇団「東京乾電池」でした。
「劇団に入れば映画に出られる」と考えた江口さんは、なんと所持金2万円だけを手に、単身東京へと旅立ちます。
本人も「上京したときは所持金が2万円しかなかった」と後に語っていますが、その決断の裏には、揺るがぬ覚悟と情熱がありました。経済的には決して恵まれた状況ではなかったものの、夢を追いかける強い意志が彼女を突き動かしたのです。
江口のりこさんは1999年(当時19歳)、憧れの劇団東京乾電池のオーディションに見事合格し、研究生(13期生)として入団準備を始めます。しかも入所式の日は、偶然にも彼女の19歳の誕生日と重なるという運命的なタイミングでした。
このようにして、江口のりこさんの女優としての第一歩は、映画への情熱と、自らの力で未来を切り拓こうとする行動力によって始まりました。
華やかな舞台の裏には、静かだけれど確かな決意と、家族や故郷から受け継いだ強さがあったのです。

江口のりこさんは上京当時、なぜそんなに少ないお金で飛び出したの?

映画女優になる夢が強すぎて、勢いで東京に来ちゃったみたい!親と相談するより先に、好きな映画の世界に飛び込みたかったんだろうね!
20代(2000年~2010年)
引用元:東京乾電池 過去の公演
江口のりこさんは劇団東京乾電池に正式入団を果たし、念願の女優としての一歩を踏み出しました。
2000年(当時20歳)、舞台『パック探偵団』やシェイクスピア作品『夏の夜の夢』など、さまざまな公演に出演し、演技の基礎を徹底的に叩き込まれました。
厳しい稽古の日々の中で磨かれたのは、ただの技術ではなく、どんな役柄にも臆せず飛び込める精神力でした。
彼女自身、「舞台での経験が私の演技の土台。どんな役でも怖がらずに飛び込めるようになった」と振り返っています。
引用元:movie walkre
江口のりこさんのスクリーンデビューは2002年(当時22歳)、三池崇史監督による映画『金融破滅ニッポン 桃源郷の人々』でした。
その後も地道に活動を続け、2004年(当時24歳)にはタナダユキ監督の『月とチェリー』で映画初主演を果たします。上の画像は『月とチェリー』のワンシーンです。
せつないラブ・コメディで官能小説サークルで出会った男女の奇妙な肉体関係と、そのてん末を軽妙に紡ぎ出しています。この作品では、セクシャルなテーマに真っ向から挑み、独特の存在感と自然体の演技で観る者を惹きつけました。
この作品について「この役は自分にしかできないと思った」と語り、役柄への強い共感と自信をのぞかせています。評論家たちも彼女の挑戦的な姿勢と表現力を高く評価し、一躍注目の存在となりました。
引用元:映画.com
江口のりこさんは、2006年(当時26歳)には吉田浩太監督の『お姉ちゃん、弟といく』で再び主演を務め、第2回シネアスト・オーガニゼーション・大阪エキシビション(CO2)女優賞を受賞しました。
この受賞は、江口さんがただの実力派女優にとどまらず、個性と信念を持って作品に挑む「唯一無二の存在」であることを示す出来事となりました。
この10年は、江口のりこさんにとって、自分の表現を模索し、確立するための大切な時期でした。舞台で培った技術と精神力を軸に、映画という新たな表現の場に果敢に挑んだその姿は、今なお多くの人々の心に残る輝きを放っています

江口のりこさんは20代で主演に抜擢された時どんな気持ちだったの?

実は『月とチェリー』のオーディションで、監督に「あなた、めっちゃ面白いね!」って言われたのが自信になったらしいよ。自分らしさを武器にできた瞬間だったみたい!
30代(2010年~2020年)
引用元:Drama&Movie
江口のりこさんの30代は、女優としての“深化”の時期で特に注目を集めたのが、2013年(当時33歳)の映画『戦争と一人の女』での挑戦的な役どころです。
この作品では、戦争という極限状態の中に生きる女性の肉体的・精神的苦悩を描き、過激とも言える表現に踏み込むことで、江口さんの演技の幅広さと覚悟が示されました。これにより、“脇役”のイメージを超えた、真の演技派としての存在感が強まりました。
その後はテレビドラマでも活躍が目立ちます。『時効警察』シリーズでは独特な空気感を放ち、視聴者に深く印象づけ、『コウノドリ』では産婦人科医の一員として、真摯な演技を見せ、静かに視聴者の心を打ちました。
同年、NHK連続テレビ小説『マッサン』のスピンオフドラマ『たそがれ好子』で主演を務めたことで、さらに幅広い世代に知られるようになります。
さらに『これは経費で落ちません!』にて、経理部のクセの強い女性・麻吹美華を演じ、コミカルながらもリアルな人間像を見事に表現し、彼女のキャリアにとって転機となる作品となりました。
引用元:シネマトゥデイ
江口のりこさんは2020年の映画『事故物件 恐い間取り』で、その年の映画賞を賑わせました。江口さんはこの作品で、第44回日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞しました。
怪奇現象と対峙する登場人物を冷静かつ狂気をはらんだ表情で演じ、「怖がらずに役の闇に飛び込むことが大事」と語った通り、圧倒的なリアリティで観客を震え上がらせました。
30代後半には仕事が一気に増え、「ようやく自分のペースで演じられるようになった。遅咲きでもいいよね」と笑顔で語る彼女の姿は、穏やかで、しかし確かな自信に満ちていました。
江口のりこさんの30代は、“脇役”から“主演級”へとステップアップしながら、自分の表現を確立していった時代だったようです。遅咲きと呼ばれることもあるかもしれませんが、その花は誰よりも力強く、そして長く咲き続けています。

江口のりこさんが30代で急に注目されたのはなんでかな?

彼女の自然体な演技が、監督やプロデューサーの目に留まったんだって。特に『時効警察』のコミカルな役で、視聴者に「この人、めっちゃハマる!」って思われたのが大きかったみたい!
40代以上(2020年~)
引用元:PRTIMES
江口のりこさんは、2020年(当時40歳)トーク番組『チマタの噺』に出演し、コロナ禍での過ごし方について語りました。
韓国ドラマ『愛の不時着』に夢中になったことや、電子ピアノを購入して1日2〜3時間も練習に励んでいたことを明かし、飾らない人柄が視聴者に好印象を与えました。
翌2021年(当時41歳)には、ドラマ『ソロ活女子のススメ』シーズン1で民放連続ドラマ初主演を果たします。
演じたのは、1人時間を前向きに楽しむ五月女恵というキャラクターでした。現代女性の生き方に寄り添うテーマで、多くの共感を呼びました。この作品はシリーズ化され、江口さんの代表作となります。
2022年(当時42歳)には、エランドール賞新人賞(TVガイド賞)を受賞しました。映画やドラマにおける確かな演技力と唯一無二の存在感が評価され、長年の努力が実を結んだ象徴的な出来事となりました。
引用元:Ameba News
江口のりこさんは、舞台でもその演技力をいかんなく発揮しています。
2023年(当時43歳)には話題の舞台『パラサイト』に出演し、新たなジャンルに挑戦しました。翌年(当時44歳)にはシェイクスピア作品『リア王』に出演し、古典作品でも存在感を示しました。
重厚な役柄にも臆することなく飛び込む姿勢は、舞台ファンのみならず多くの観客の心に残りました。
映画では、2023年(当時43歳)に『波紋』や『バッドランズ』など計4本の作品に出演し、その多忙ぶりが注目されました。ジャンルの異なる作品に次々と出演しながらも、それぞれで異なる顔を見せる江口さんの柔軟な演技力が評価されました。
また、『事故物件 恐い間取り』では恐怖に満ちた役柄をリアルに演じ、第44回日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞しました。自身も「怖がらずに役の闇に飛び込むことが大事」と語っており、その覚悟が演技にも表れています。
そして2025年(当時44歳)、NHK連続テレビ小説『あんぱん』でついに朝ドラ初出演を果たします。
また、『ソロ活女子のススメ』シーズン5では、オーストラリア・メルボルンでのロケを敢行され、海外でソロ活を満喫する様子が視聴者の関心を集め、江口さん自身も「夢のような誕生日でした」と語っています。

江口のりこさんがこんなに忙しいのはどうして?

それは、彼女の「どんな役でもハマる」って評判が業界で広まって、監督たちが「江口さんなら絶対面白い!」って確信したんだって。
2025年のドラマ3本同時出演もその証拠なのよ!
江口のりこさんが所属する”劇団東京乾電池”には他に誰が所属してる?
引用元:ノックアウト
江口のりこさんの所属する劇団東京乾電池には、俳優の柄本明さん、ベンガルさんや綾田俊樹さんなどが所属しています。
【画像】江口のりこと旦那の馴れ初めは?双子の姉がいる?
江口のりこと旦那の馴れ初めは?
引用元:毎日キレイ
引用元:FNNオンライン
江口のりこさんは2025年現在、独身を公言しています。
その背景には、30代後半から主演作が増え、仕事に没頭する日々が続いたことがあります。
『これは経費で落ちません!』や『ソロ活女子のススメ』などでキャリアを築き上げる中、「仕事が楽しくて、恋愛や結婚を考える暇がなかった」と語っています。
また、1人の時間を楽しむライフスタイルを好み、焦って結婚するよりも、タイミングを大切にする達観した姿勢も印象的です。過去の恋愛で傷ついた経験もあり、結婚には慎重な一面も見せました。
とはいえ、「『ただいま』『おかえり』と言い合う家庭に憧れる」と語るなど、結婚への理想も抱いています。
バラエティ番組『徹子の部屋』では「一人で生きる覚悟はできてます!」と冗談めかして話題になりましたが、真意は「いい人がいれば結婚したい」という素直な発言もされています。
姉の福子さんがアメリカで家庭を築いていることも、江口さんにとっては良い意味で自分の道を肯定するきっかけになっています。ファンの間では、ソロ活を楽しむ姿を応援しつつ、幸せな出会いを願う声も広がっています。

お姉さんはが結婚してるのに、のりこさんが独りなのは何か理由があるの?

姉の福子さんはアメリカ人と結婚して家庭入ってるけど、のりこさんは「私は私、姉貴は姉貴」って感じで、自分のペースを大事にしてるみたい!
江口のりこには双子の姉がいる?
引用元:EXCITE.ニュース
江口のりこさんには一卵性双生児の姉・福子さんがいます。福子さんはアメリカ在住で、現地でアメリカ人の夫と結婚し、8歳と4歳の2人のお子さんを育てる母親です。双子だけあって顔がそっくりで、母親や知人でも見分けがつかないほどよく似ているそうです。
「アメリカに住んでて、コロナが明けてお姉ちゃんのとこに行きたかったんですよね。で、行くことができて」「お姉ちゃんコロナのちょっと前に第2子を出産してたので」「甥っ子に会うこともできて」「子供2人いるんですよね。今だから4歳と8歳ですかね」
引用元:EXCITE.ニュース
江口さんはテレビ番組で、かつて姉の家に居候していた時の話を披露し、姉が家事や育児に追われて「自分の時間がまったくない」と語っていたのに対し、「私は100%自分の時間しかない」と笑いながら話していました。
生活環境は大きく異なっても、姉妹の絆は変わらず、仲の良さが伝わるエピソードです。また、姉の子どもたちが江口さんを見て「ママ」と間違えることもあるそうで、そのそっくりぶりが微笑ましい話題となっています。
福子さんは一般人のため詳細なプロフィールや写真は非公開ですが、家族とのエピソードを通じて、江口さんの温かい人間性も垣間見ることができます。

江口のりこさんとお姉さんはそんなによく似ているの?

東京にいた姉が江口さんと間違えられてプロデューサーに話しかけられた際、素っ気ない態度をとってしまい、江口さん本人の印象が悪くなったという笑い話もあるみたいよ!
江口のりこさんがデビューした2002年はこんな年だった!
引用元: noppon.com、ツギノジダイ、じぇね太郎の旅
江口のりこさんがデビューした2002年は、「小泉首相が訪朝」、「W杯日韓大会」、「あざらしが多摩川に出現」などの出来事があり、話題となりました。
また、この年の流行語(大賞)は、「W杯(中津江村)」でカメルーン・チーム誘致に成功した中津江村村長・坂本休さんが受賞しました。
江口のりこのプロフィール・SNS
引用元:ノックアウト
プロフィール
- 名前:江口のりこ(えぐちのりこ)
- 本名: 江口 徳子(えぐちとくこ)
- 生年月日:1980年4月28日
- 年齢:45歳(2025年5月現在)
- 出身地:兵庫県
- 血液型:O型
- 趣味:映画鑑賞、散歩
- 特技:ピアノ、中距離走
- 所属事務所:劇団東京乾電池
受賞歴
- 2006年:第2回 シネアスト・オーガニゼーション・大阪エキシビション(CO2)女優賞/『お姉ちゃん、弟といく』
- 2020年:第44回日本アカデミー賞 優秀助演女優賞(『事故物件 恐い間取り』)
- 2021年:エランドール賞 「新人賞(TVガイド賞)」
- 2024年:芸術選奨新人賞(『ワタシタチはモノガタリ』『リア王』)

江口のりこさんはSNSはやっていないの?

自身で公式SNSアカウントを運用してないわ。
インタビューでも「SNSはやっていません」と本人が明言しており、SNSもほとんど見ないと語っているみたいだね!